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エンドウ豆の翡翠煮

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翡翠煮とは

美しい旬の豆色をビジューの翡翠になぞらえ名付けたお料理。

あっさりしたほの甘いお出汁の味で

なりたての豆を楽しみます。

初物の清らかな豆から次第に豆らしい青さへ

日々変わりゆく豆そのものの味わいを楽しむ料理法です。

その翠(みどり)を翡翠煮と名付けた当時の料理人のセンスが光ります。

翡翠といえば緑色のものを想像しますが

実は7色以上(文献により差がある)もあるらしく中には紅紫色ものや黒っぽいものもあるそうです。

日本では翡翠の産地として新潟県糸魚川市(いといがわ)のヒスイ海岸が有名で、このあたりはユネスコが支援する団体から「世界ジオパーク」に認定されています。

宝石にはいくつか石のポテンシャルをあらわす指標がありますが、なかでも「モース硬度」では石の「傷つきにくさ」を示します。

もちろん世界で一番硬いのは「ダイヤモンド」

けれど、ダイヤモンドはある特定の角度から衝撃を加えると案外割れてしまいます。

それに比べて翡翠は、モース硬度はそこまで高くないのだけれど、その組成が細かな結晶の集まりなことから割れにくく、それを「靭性(じんせい)」が高いと言ったりします。

靭性が高い翡翠は石器時代において重宝されヨーロッパでは翡翠の石斧が出土したりしているそうです。

もし、湖の女神様に

「あなたが落としたのは金の斧ですかそれとも銀の斧ですか?」

と聞かれることがあれば迷わず

「はい!翡翠で出来た緑のおっきいやつ!」

と答えることにします。

女神様も

「え〜、ちょっと待ってね。なんか倉庫の奥深くで見たような。。」と探してくれるかもしれません。笑

さて、

翡翠は地球の奥深くで作られます。

そういえば地球の中身ってどんなことになっているのでしょうか。

私の中ではなんとなくマグマのさらにドロっとしたのがアツアツで対流してるイメージ。。。

調べてみると、意外な姿が見えてきました。実際には誰も見たことないので不明とのことですが、最新の技術や地球から分かれて出来たとされている月の石の成分などを解析すると、分かってきたところもあるようです。

まず、地球は一番中心から

地核(コア)→マントル→地殻(表面)

となっており、マントル部が地球体積の約8割を占めています。

このマントル実は硬い岩石なんですって!

地球内部は1300度を超える超高温でマントル最深部では3700度にもなるそうなのですが、超高圧のため岩も溶けずに岩石のままゆっくり変形しながら対流しているそうです。

翡翠が作られる上部マントルは主にカンラン石で出来ており、そのなかでも一握りの美しい結晶をペリドットといいそれが宝石の材料になります。

翡翠は地下30キロのあたり、低温高圧環境の場所で水分を含んだ冷たい海洋プレートが、高温の大陸プレートに沈み込むことで化学反応を起こし作られます。

純粋な翡翠は無色(光の乱反射で白にみえる)なのですが、

鉄分やマンガンなど不純物が混ざり込むことで色が変化します。

綺麗な緑色になるにはクロムや鉄などが必要

新潟県糸魚川のヒスイ海岸では私たちも普通に行ける海岸で翡翠が採れることで有名で、ここで採れる翡翠は縄文時代から装飾などに使われており世界でも最古級の歴史があります。

このヒスイ海岸に翡翠がたくさんあるのは、たくさんの奇跡の重なりから。

まず、地下深くで作られた翡翠はゆっくり地表に上がるとさらに変化して途中で普通の石に変わってしまいます。

翡翠に変化した状態のまま地表に上がるのは至難の技。

ですが、ここでは翡翠のまわりを蛇紋岩という柔らかい岩が包み、ラッピングされたまま地殻変動で地表に急上昇。

地表に出た所を川から流れ落ち、柔らかい蛇紋岩が砕け、中から翡翠が転がり落ちます。

しかし、普通は海に流れ出ると砂に埋まってまた沈んでいくのですが、このヒスイ海岸は海の中がすぐ深い崖になっており、軽い砂は海深く落ち、重い翡翠は海岸に打ち寄せられ、さらに波に洗われこすれ合うことで自然に磨かれ天然の美しい翡翠がすぐそこで拾える、ということになっているそう!

これは、もう天然の「宝石箱や〜!」

という食レポ彦摩呂さんの声が聞こえてきそうです笑

そんな奇跡の石、翡翠は日本の「国石」。

気高く美しい緑色を活かした

エンドウ豆の翡翠煮。

若い緑の豆らしい風味を甘みをつけたお出汁で優しくまとめた一品。

この季節ならではの美味しさです。

「エンドウ豆の翡翠煮」

(材料)

エンドウ豆適量

〈つけ汁〉

お出汁 400cc 

酒 50cc

味醂 30cc

砂糖 大1

塩 少々

(作り方)

・つけ汁の材料をすべて合わせて火にかける

沸騰させるとお出汁の風味が飛ぶので優しく温めて砂糖塩がとければ火を止める。

・エンドウ豆を皮から取り出し洗い、塩少々の水で茹でる。アクが出たら取り除く。

・3分ほど茹でザルにあけ、水気を切ってつけ汁に漬ける。(鮮度で茹で時間が変わります。味見をしてまだならあと2、3分茹でて下さい)

・2〜3時間冷蔵庫でつけたら召し上がれ。