今年も雛段飾りをなんとか飾り終えました
毎年 主人が土台を組み立ててくれるのだけれど 今年はタイミングが合わず
私と娘 果ては見かねた義父まで登場して すったもんだの末の組み上がりとなりました
毎年寒すぎる仏間で長時間作業する雛段飾り
テンションを少しでも上げるために お気に入りの曲をかけて飾ります
今年はいま娘と一緒にハマっているSixTONESの「Boom-Pow-Wow」や「WHIP THAT」(私にはどうしてもプッチョに聞こえる(笑))を聞きながら作業しました
慣れない土台の組み立てに
「そっち持っててよー」「ネジが。。ネジが」とか言いながら 雅なお内裏様方も呆れてみていたであろうドタバタの雛飾りの様子となりました
ちなみに♫
SixTONESの曲はジムでマシーンランニングする時に大変重宝します
30分のラン最後の曲は「WHIP THAT」で全速力!が近頃の定番です
それはさておき(笑)
飾り終えた雛飾りを見に来た義母が
「立派やねぇ♫この五人囃子やらお付きの人たちのお着物もちゃんとお袖やらに差し色入れてキレイに作ってはるんやねぇ」
毎年飾るのに必死でそんな目で雛飾りを見たことがなかったけれど よく見ると細かい細工を施してつくって下さっているなぁと。。
そういえば先日 娘の成人式のお着物を買いに行ったときにも 百貨店の方が
「いい時に買いに来てくださいました 3月からはいろいろと値上げがあって。。
お着物はお値段が変わらない代わりに袖口の仕上げなんかが簡単になったりと いろいろとコスト削減になるんです」
っておっしゃっていました
お着物は見えない所や動いたときにしか見えない 例えば裾の裏や袖の中など細かな部分にも手を加えることが出来るので お洒落な方はそういう所に気を配って仕立てたりされています
手間をかけるとコストもかかることに
隠れた贅沢 ですね
江戸時代に贅沢を禁じる「奢侈禁止令」(しゃしきんしれい)でお着物の素材や色などが厳しく取り締まられた折には 江戸の洒落者たちが羽織などの裏地など見えない所を 派手でお洒落なものにしたことで「粋」に抵抗したことはよく知られています
お着物はカスタマイズでいくらでも贅沢に作ることのできる それだけ成熟した衣である
といえるのではないでしょうか
ちなみに
雛祭りは平安時代に宮中で始まった紙の人形を厄払いのために川に流す行事から始まり 変遷して江戸時代に武家や町人の間で今の段飾りの様式になったとのこと
お雛様とお内裏様は皇太子と皇太子妃の結婚の様子を模したもので 下段には嫁入り道具が並んでいます
お内裏様とお雛様の横に雪洞(ぼんぼり)があるのは 雛段飾りが作られるようになった江戸時代の結婚式は 夜に行われていたから
結婚する二人を揺らめく灯りで照らしています
谷崎潤一郎「陰影礼賛」の如き 宴の美
きっと花嫁を美しく魅せたことでしょう
キャンドルの灯りだけで行うWedding partyなんて 今の時代なら逆に新鮮!
キラキラして とっても素敵だろうなぁと想像するだけでワクワクしますね♫