お節料理の一品
「松の実の祝肴」です
実は今年お正月に作り忘れて(汗)記録を残すために後から作りました
松は日本ではお目出度いものの象徴
お正月にピッタリの一品です♫
☆レシピ☆
「松の実の祝肴」
(材料)9個ほど
松の実 100g
〈合わせ調味料〉
砂糖 大2
薄口醤油 大1
酒 大3
クッキングシート もしくは銀紙
(作り方)
・調味料は合わせておく
・フライパンに松の実を平らに広げ ヘラで炒る
少し全体に香ばしい色がつくまで
・松の実から少し油が出てきていい色になれば 合わせておいた調味料を一気に入れる
・全体に水分がなくなるまで混ぜ合わせる
だんだんお醤油の香りが変わってきます
お砂糖の粘りも出てきたら固くならないうち そしてお醤油が焦げない程度で火からおろします
・柔らかいうちに2つの大さじでなんとなくまとめてクッキングシートの上においていく
できるだけお山の形に美しく
銀紙でもいいですがくっつきやすいので出来ればクッキングシートがいいと思います
最初はやわらかくバラバラしてるように思いますが なんとなくまとめて山にしているとしばらくすると固まってまとまります
途中で手間取ってフライパンの中で固まってきたら再度火にかけて柔らかくして作業して下さい
ただし火を入れすぎるとお醤油が焦げてきます
・しばらく冷まして固まったら盛り付ける
松の実のたっぷりしたコクと甘み お醤油の香ばしい香り
見た目も美しく お節料理の盛り合わせに1つ入れると 小さなお楽しみになります♫
ところで「松」は「松竹梅」といって 日本ではお目出度いものの象徴ですよね
主人とのお結納の時には 松竹梅の水引の飾りやらを主人の家から戴きました
そういえばなぜ松竹梅?
と思い グーグル様にお聞きしたところ
もともと中国の「歳寒三友」(さいかんのさんゆう)から由来しているとのこと
宋代の文人の間で松竹梅蘭菊などは画題の一つとしてよく描かれていて
その中でも松竹梅は寒さの中で青々としている 寒中に花を咲かせるなどのイメージから「清廉潔白 節操」という文人の理想をあらわすものとなったそう
中国においては「文人の理想」である松竹梅
ですが 平安時代に日本に伝わり やがてそれが
平安時代 松
千年の寿命 冬も青々とするから転じて「不老長寿」
室町時代 竹
成長の早さ 一年中枯れないことから転じて「子孫繁栄」
江戸時代 梅
厳冬に美しく花を咲かせる 春告げから転じて「寒さに耐えて咲く気高さ 強さ」
と 時代を追って目出度いものとして徐々に広まり 本来は等しく目出度いものであるけれど 認められた時代の順に また語呂の良さから「松竹梅」と言われたそうです
鶴や亀なども千年萬年と言われお目出度いものの象徴ですよね♫
ところで主人の家から贈られたお結納品の数々
水引の飾りなど あまりにも立派だったので どう処分すべきか悩んだ母はその後 20数年 主人の家が持ってきた箱に入れて丁寧に家で保管しておりました
福回しとして私の弟の結納に使うかとかいう話もありましたが 弟夫婦からはお結納はしませんと告げられ 行き場を失った品々
長いながい時を経て やっと先日
「氏神様に持って行ってお焚き上げしていただいたのよ スッキリしたわぁ♫」
とのこと(笑)
家の納戸も肩の荷を下ろしたかのように 風が軽やかに通り抜けていきます
婚約中のあのフワフワした思い出がなくなり もう夫婦としても中堅の域に来たのだなとふと現実に立ち返り
中堅と呼べるに値する妻 または夫婦となり得ているのだろうかと。。
軽やかな風吹き抜ける納戸の前で
心には小さな木枯らしが吹いたような
そんな頼りない心持ちでした(笑)