「姉妹4人で河豚を食べに行こう!って言う話になってんけど私フグはあんまりやから」
とは私の母の末の妹
私にとっては叔母様にあたる方です
姉妹4人 とは私の母と姉 妹2人
姉の叔母様は華道と茶道の先生も務める才女
550年ほど続く名家に嫁ぎ
その務めを果たされています
妹の叔母様の一人はこちらもまたその地で古くから続く家の本家に嫁がれました
義親に仕えて様々苦労もされましたが今は悠々自適に自宅の鯉の世話をしながら
山と田畑 自宅を含め1800坪に及ぶ広大な敷地の管理をして過ごされています
一番末の叔母様は私と一番話の合う叔母様で
思春期の頃の私の
一番の相談相手でもありました
とってもハンサムでダンディな叔父様と
カケオチして結婚!
おばさまはいつもオシャレで
家のインテリアのセンスも抜群の方です
彼女のお孫ちゃん(当時幼稚園年長)は
小さい頃から英語でコミュニケーションを とっていたので英語がペラペラ
その英語のクラスをリモートで彼女の家でした時に先生から「どこのホテルにいるの?」と聞かれるくらい他の姉妹に比べるとお家はコンパクトながら素敵なお家に住んでいます
ちなみにお孫ちゃんのパパは私の従兄弟に当たるわけだけれどバイオリンが得意で
私の結婚式で「G線上のアリア」を弾いてくれました(感謝)
話はもとに戻って 末の彼女曰く
「(文句)云々云々 で 結局中之島美術館に行くことになってん」
「え〜!そうなん?なら私でよければ皆さんに中之島をご案内させて♫」
と半ば強引に案内係をかって出た次第です
だって奈良からみんなで中之島なんて絶対に迷子になってきっと揉めるんだもん(笑)
とはいえ
ゴーイングマイウェイを貫く私の母を筆頭にあの個性派4人(前日ダンディな叔父様も参加出来ると連絡があり全部で5名)をまとめつつどうやって中之島を楽しんで頂こうかしら
準備期間一ヶ月をかけて考え抜いたツアーを記録を兼ねて書かせて頂こうと思います
11:00
大阪梅田阪急百貨店8番の入り口中で集合
(地元情報)
阪急百貨店の入口には番号が振られています
待ち合わせたい場所は番号で伝えるとわかりやすいです
わざわざ調べなくても番号がわかれば入口すぐのインフォメーションの方にきけば場所が特定できます
11:20
淀屋橋駅到着
〈淀屋橋〉
かつての豪商 淀屋の説明
〈牡蠣船〉
北前船の話や中之島に米蔵がズラッと並んで建ち牡蠣船がたくさん並んで商いをしていた当時の川の様子を紹介
〈日本銀行大阪支店〉
日銀の成り立ちからこの敷地の歴史
〈大阪市役所本庁舎〉
内部を見学 建築 装飾について解説
寄付した住友氏を紹介し
階段ホールや迎賓室を見学
〈大阪市中央公会堂〉
正面にまわり外観解説
12:15
中央公会堂awakeにてランチ
名物のオムライスをいただきます
お食事を待っている間に
大阪がかつて海だったこと
自然の中洲であること
船による物流の時代と秀吉の治水により栄えた大阪の歴史
米相場からの大阪証券取引所の始まりと
大大阪時代の到来
そこから生まれる今に続く
ノブレスオブリージュの精神
それが今日見る中之島の建物を貫く精神であることを解説
ちょうど話が終わる頃にオムライスが到着しました
このオムライス
建物が出来た当初は珍しい洋食として名物でしたがその頃は普通のケチャップライス
今のオーナーに変わってからデミグラスソースのふわトロオムライスに変わったそうです
何度目かの来訪ですが 相変わらず美味しい
写真がなくてゴメンナサイ話に夢中でした!
13:30
こちらはネットで予約していました
安藤忠雄氏の経歴を紹介
そのノブレスオブリージュの精神 行動力について解説
皆さん緑のリンゴに刺激を受けていました
こちらも安藤忠雄氏の設計
ちなみに近くにある三角錐のシンメトリーの温度計のデザインも彼です
このまま電車に乗って移動します
14:15
渡辺橋駅到着
〈コンラッド〉
以前ランチで訪れたことのあるコンラッド
上から大阪を眺めだいたいの地理を把握
叔母様方はここでお茶したそうだったけれど今日は下見 気に入ってもらえたようなので次回はランチでゆっくり訪れましょう
〈大同生命大阪本社ビル〉
独特の建築と広岡浅子について簡単に紹介
〈錦橋〉
かつて水門だった歴史と展示されているかつての橋の絵を鑑賞
下から見上げる高層ツインビルの迫力を堪能
夜はこんな感じです
15:15
〈フェスティバルタワー〉
先程の橋の写真に写っていたフェスティバルタワー壁面にあしらわれているブルーのレリーフは故・建畠覚造氏の作品で「牧神・音楽を楽しむの図」 信楽焼きで作られています
以前のフェスティバルホールにもあった象徴的な壁面レリーフはフェスティバルタワーになっても引き継がれました
建物は高い天井を更に高くみせる効果のある
一つひとつが大きなサイズのレンガが使用されています
まるで自分が小さくなって街に迷い込んだかのような不思議な気持ちになります
フェスティバルホールの赤絨毯前で記念撮影と思いきやこの日はコンサートで混雑 残念
普段は人も少なく素敵です
エレベーターで13階へ
このフロアはビルの外
つまり空中に出ることができます
ここから寒かったので地下道でダイビル本館へ歩きます
〈ダイビル本館〉
かつての大阪商船(現・商船三井)・宇治川電気(現・関西電力)・日本電力の3社共同で興した㈱大阪ビルヂングが1925年(大正14年)に竣工した建物を忠実に復元 増築した建物
外観のレンガは一つひとつ裏のコンクリートを剥がし洗浄し再利用
駄目になったものだけ新しく作り風合いを整えて再現したそうです
大変な時間と労力をかけたのは 数あるダイビルの中でも最初に建てられたビルだから
旧ビルのあった中之島の景色は
かつて日本人ががむしゃらに働いた
昭和の時代を私に思い出させます
今はオシャレに生まれ変わりました
15:30
〈大阪中之島美術館〉
ヤノベケンジ氏の猫について解説
美術館の成り立ち 建築コンセプトなど紹介
「女性画家たちの大阪」を鑑賞
大阪の独特な画家達をとりまく環境など時代背景と共に紹介
絵の解説と展示室に置いてあるベンチなどのコンセプト紹介
16:30
ここは誰でも訪れることが出来ます
こちらの2階にはロイヤルホテルが委託営業するカフェがあります
実は4時まででしたがたまたまレジを締めていなかったとのことでコーヒーとお紅茶を頂くことが出来ました
恐縮でしたが大変助かりました 感謝!
お席はずっと使って下さって結構ですよと。
歩き疲れた私たちのオアシスとなりました
17:10
渡辺橋駅までライトアップが始まった中之島を歩いて駅に向かいます
17:25
17:30
なにわ橋駅到着
長いエスカレーターを上がると
あかりが灯り始めた中央公会堂の後ろに
夜景の始まった高層ビル群 素敵です
川もライトアップが始まりました
〈GARB weeks中之島〉
こちらのお店でお夕食です
窯焼きピザが絶品でパスタも種類豊富
デザートのケーキも美味しい!
私はクレームブリュレにしましたら目の前でバーナーで炙って仕上げて下さいました
窓から見える川と橋は時と共に色を変え
ここが川の中洲であることを感じさせてくれます
お誕生日の方がまわりのすべてのテーブルにいらして
華やかな音楽 ケーキ 花火と共にみんなで
ハッピーバースデー!!
叔母様方はびっくりしながらうちの母なんて
「まぁ!本当におめでとうございます
なんか私まで嬉しさのお裾分け頂いたわぁ♫
ありがとうねぇ」
なんて話しかけて本当にスミマセンでした。。
こちらでは皆さんの近況報告やらで3時間ほど盛り上がりました
相変わらずの華道三昧に離れた息子家族との心温まるラインの話
オシャレな叔母様のカワイすぎるサコッシュや新しい春色イエローのヴィトンのお財布話
山と田畑 鯉の世話をしていた叔母様が
何年か前にご主人様がなくなってから
実は池の鯉は全部手放したことや
水を抜いた池に雨が降ると水が溜まるから ツルハシでコンクリ割るけどなかなか水がひかないことやら(笑)
いったい皆さんお幾つ?と
信じられないほどパワフルでお元気です
私の「就活中の息子が心配」な話にも耳を傾けて下さって
「男の子は思ってるよりしっかり自分で人生切り開いていくから大丈夫よ また結婚して子ども出来たら変わってお母さんにも優しくなるから 気ぃ長ぁして待っときぃ」
なんて優しいお言葉まで頂戴しました
小さい頃の私も皆さんご存知で
私は叔母様方の輝く子育て時代を
子どもの目線でずっと眺めてきました
皆さんの来し方の苦労や幸せを
自分が嫁いで子育てもして
さらに深く共感できた お話の数々でした
もちろん全員いい時も悪い時もあったけれど
乗り越えていま
みんなで集まり それぞれが
自分は幸せだ
と感謝の心持ちで集まれることが
本当に有り難いと感じました
夜9時前になりそろそろ と
お店を出ると本格的にライトアップされた 中之島の夜が煌めいていました
「キレイやねぇ」と言っていると
お写真撮りましょうかとお店の方が集合写真を撮って下さいました
お心遣い本当にありがとうございました
JRに乗り換えて奈良チームと別れ
母と2人大阪駅まで帰りました
そうそう
皆さんへの手土産にと
ロイヤルホテルの苺メレンゲとダルマイヤーのクッキーに中之島の案内リーフレットをお付けしてお渡ししました
リーフレットには上空から撮影した中之島の写真があり今日歩いた場所が俯瞰して理解できます
なんだか全部ご馳走になってしまったので 手土産用意しておいて本当に良かった(汗)
叔母様方そして叔父様本当にお疲れ様でした
(彼女たちはこのブログをご存知ないけど)
私の個人的な好き♫にお付き合い頂き有難うございました こっそりお礼申し上げます
ちなみに読者の皆様には各建物について
それぞれ詳しくブログに書かせて頂いておりますので よければご覧になって下さいませ
大阪の歴史と共にある建物たち
中之島がきっと好きになりますよ♫
(翌日)
それぞれお礼の電話やラインを下さいました
どうも皆さん 朝から早速今日の仕事をこなされている模様 ほんとタフだわ~!
丈夫な身体をありがとう
お空で見守ってくれてる祖父母に感謝