美味しいしあわせ

くつろぎのひと時のお料理やお菓子とお酒 季節の花と緑

近鉄3日間乗り放題 2日目 葛城山ロープウェイ 御所


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近鉄3日間乗り放題チケットの旅

2日目は 奈良です!

チケットについてくる葛城山ロープウェイ半額券を使って 今からシーズンになるツツジを見て 

下ってきた御所(ごせ)の町でサウナと町探検です

本日の起点は 近鉄 阿部野橋駅です

あべの 阿倍野 阿部野 安倍野

様々な表記がありすぎてどれが本当かわからない アベノ(笑)

近鉄南大阪線の起点となっているこの駅は「頭端式ホーム」日本第四位を誇る 6面5線の駅です

同じく近鉄の上本町駅が7面6線で 第三位となっています

頭端式ホーム(とうたんしきホーム)とは

始発駅 終着駅 又はスイッチバック駅において 線路終端側に向けて旅客流動のある(改札口や階段等がある)プラットホームのことをいう

また 並行した2面以上のホームを持つ場合上空から見ると「コ」又は「ヨ」の字にプラットホームが形成されており その形状から櫛形ホーム(くしがたホーム)とも言われている

byウィキペディア

電車が通過する駅に比べて いかにも終着駅という風情がマニアにはたまりません(笑)

ちなみに頭端式ホーム 全国第一位は 

我らが 阪急大阪梅田駅!

(いまだに馴染めない大阪の文字です(笑))

10面9線という規模を誇ります

学生時代から阪急電鉄を使い続けてきた私にとっては阪急が鉄道のすべてでした

遠くに行くときは基本車での移動だったので 初めて近鉄電車の路線図を見たときには 

ちょっと理解出来ない大規模路線図でした(笑)

で こちらの南大阪線とは

大阪阿部野橋駅から奈良県橿原神宮前駅までを結ぶ路線で 途中から枝分かれしたり 終着の橿原神宮前駅から伸びている支線として

吉野線 橿原神宮前駅から吉野

道明寺線 道明寺駅から柏原駅

長野線 古市駅から河内長野駅

御所線 尺土駅から御所(ごせ)

があります

こちらの路線は途中藤井寺から古市にかけての古墳群を抜けていくため あっちへ曲がりこっちへ曲がりして通されている路線で 苦労して電車を通したんだなぁと偲ばれる路線です

駅名も難読駅が多数

それぞれに由来があって 歴史深い土地を通り抜けているのだと 電車に揺られながら古(いにしえ)に想いを馳せるのが楽しい路線です♫

なんて 話が長くてなかなか出発出来ませんね(笑)スミマセン

では 大阪阿部野橋駅を いざ出発!

葛城山(かつらぎさん)ロープウェイへは 途中尺土駅(しゃくどえき)で御所線(ごせせん)に乗り換えます

いやぁ

このイチイチ()で平仮名を書かなければ他府県の人にはわからない感じ

これぞ The 南大阪線 の醍醐味ですね(笑)

気を取り直して続けます

葛城山の山頂へは 尺土駅から御所線に乗り換えて 御所駅で降り 駅前から奈良交通バスに乗って葛城ロープウェイ前駅に向かいます

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ここで トリビア

「尺土」の由来

もともと尺土のあたりでは、赤い土が出たので赤土といったのを佳字の尺土と変えたと伝えられています by葛城市

奈良県には「赤膚焼」という焼き物があるけれど そちらからは少し離れている尺土

うーん 奈良の土はだいたい赤いのかしらん

などと考えていると あっという間に御所駅に到着しました

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ここから奈良交通バスに乗ってロープウェイを目指します

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奈良交通といえばの「鹿」ちゃん♫

母の祖父母宅が奈良の山深い場所にあり 

幼少期には近鉄の駅を降りてから祖父母宅まで

果てしないと思われる距離を 

この奈良交通のバスに乗って行ったことが思い返されます

一度間違って一駅手前で降りてしまい 豪雪の中トボトボ母に手をひかれて歩いたことも今となってはいい思い出です

あの時は寒くて死ぬかと思ったけどね(笑)

さてさて

ここからロープウェイで山頂を目指します
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ここから歩いて登山の方もたくさんいらっしゃるようです
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ここで葛城山(956m)について少し触れたいと思います

葛城山金剛山と共に 大阪と奈良を隔てる山です

今でこそ 長い歴史の中で埋め立てられたり 地形が変わったりして 大阪湾と言われる場所は 奈良から遥か離れた場所にありますが

かつて今の大阪と呼ばれる土地は ほぼ河内湖と呼ばれた湖の底でした

上町台地砂州(さす)のような形で伸びていて そこより内側生駒山近くまで河内湖となっていました

ちなみに生駒山トリビア

生駒山と呼ばれるようになった由来は

唐土より和国へ駒(馬)がやってきた 山に放してみれば 駒たち勇み気負って 病気だった駒も生き返ったので 生駒山と名づけられたのである」by東大阪市

とのこと

ここからもいかに生駒山と海 そして渡来人たちが近かったかがわかると思います

さてさて 話を葛城に戻します

かつて葛城と呼ばれた地は海からほど近く 波の影響を受けない内陸の広い土地

渡来人との行き来も活発な場所でした

古代地図を見ると なぜ最初の王朝が奈良に作られたのか わかる気がします

海の潮の加減 港となれる場所が近くにあること 広い平地 侵略を簡単には許さない地形などなど諸条件がこの場所を選んだのかなと思いを馳せます

ところで葛城山

今は金剛山地の中に葛城山があるとされていますが 

そもそもは金剛山を含めて葛城山地と呼ばれていました

その後文武天皇(683−707年)の頃に山岳修行道を開いた役小角(えんのおづぬ)が金剛山法輪寺を建ててから金剛山と呼ぶようになった

(by 本居宣長→おぉ!乗り放題1日目で行った松阪出身の彼)

やら

葛城山空海の云々 戒那山(かいなさん)と呼ばれた

とか

まぁ実際連なった山々という見た目 時代によって様々に呼ばれてきたようです

それだけ歴史的に大変古くから人々が住んできた場所

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弥生時代の大規模な水田跡が発掘されたり

古墳時代前期とされる秋津遺跡では立派な祭祀跡なども見つかっていて

葛城一帯は 古くから人々が暮らし 文明もある 栄えた土地でした

「葛城」の由来は

日本書紀神武天皇の巻に 土賊を葛の蔓で作った綱で覆い捕えたことが起源とされており 今は「かつらぎ」と言われていますがかつては「かづらき」と呼ばれていました

この地で栄えていた豪族 葛城氏は大和朝廷より はるか昔から権力を握っていた豪族のひとつでした

日本書紀」の神功皇后摂政記・応神天皇紀・仁徳天皇紀に葛城氏襲津彦(かつらぎうじそつひこ)の伝承が記されています

葛城氏襲津彦は 娘を天皇家と結婚させることによりその権力を盤石なものにし またその子孫を次々と天皇とすることによりその力を増していきましたが 最後はその権力争いにより滅ぼされてしまいます

そんな古(いにしえ)のドラマも見てきたであろう葛城山ですが 

今は 何を語ることもなく

この季節 満開のツツジで人々を楽しませてくれます
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やはり山頂は少し涼しいf:id:habbule-no-neko:20230513204720j:image

まだ ツツジの見頃は始まったばかり

3分咲きといったところかな

それでも 美しい若々しい花々を愛でることが出来ました♫
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大好物の境界杭です

これは近鉄マークではありませんか!

このツツジの園も近鉄の敷地ということでしょうか

ロープウェイとツツジはセットで近鉄の持ち物ということなのかしら 

さすがです

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御所駅前にはあまりお店もなさそうだったので 山頂でお昼に鴨そばをいただきました

さてさて

ロープウェイで下って次は御所駅探索とサウナです

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間違えて縦で撮影してしまいましたが

御所市のマンホール♫

さっき見てきた景色そのままの葛城山とロープウェイ そして市の花でもあるツツジですf:id:habbule-no-neko:20230513205055j:image

消火栓マンホール

この消火栓マンホールは 他所でも見ましたが同じ図案

市章だけ違うものでしたf:id:habbule-no-neko:20230513205119j:image

商店街を抜けて本日のサウナ

御所宝湯さん♫

こちらは 奈良の歴史的建造物をリニューアルして活用する事業の一環のもの

徒歩圏内に 宿泊 レストランなどを同じようにリニューアルして営業し すべて合わせてホテルとして機能させるというものです

ただ 普通に銭湯としても営業しているので 私達も日帰りで利用できます

サウナは別料金ですが フィンランド式サウナが新設されています

懐かしい昭和漂う銭湯サウナながら センスよくリニューアルされていて 気持ちよく入らせていただきました

ロウリュも出来るし 水風呂もよく冷えていて 小さいスペースながら外気浴も出来ます

お風呂から上がって 番台のある場所に出ると 飲み物を買って座ってくつろぐエリアもありました

全体的にこじんまりしたつくりとなっています

番台のお姉さんがとても気持ちよく「ありがとうございました~!」と送り出して下さいました

はぁ〜!風が気持ちいいねぇ♫

と歩いて駅に戻る途中に

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行きの道から目をつけていたお肉屋さん

「ミートショップ KITADA」さん

揚げ物も売ってらして 注文してから揚げて下さいます

メニューも豊富

「ここでお肉買って帰って焼くだけのステーキの晩ごはんってどう?」

「いいねぇ!」

ということで お肉をみつくろい

横で主人は 食べたいもの全部揚げてもらえるよう注文していました

いや お肉もあるからね

と思いながらも 電車の時間もあるのでお肉屋さんは主人に任せて

私は少し先の和菓子屋さんへ♫f:id:habbule-no-neko:20230513205156j:image

こちらも行きに目をつけていた和菓子屋さん

「御菓子司 あけぼ乃」さん

こどもの日が近いからか 近所の方が並んで注文していたので 絶対帰りに寄ろう!と決めていました

ここでは私の大好物かりんとう饅頭を購入!

珍しい粒の小豆の入った水羊羹も 合わせて購入しました

お肉屋さんから出てきた主人と合流して駅まで急ぎ足

電車にも間に合って 尺土まで

人の少ない御所線の間に 買ってきたものをお味見します♫

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お肉屋さんのウインナー揚げ

これパリパリのウインナーとサックサクの衣と 本当に最高!!でしたf:id:habbule-no-neko:20230513205232j:image

こちらはかりんとう饅頭

近鉄のシートと共にパシャリ(笑)f:id:habbule-no-neko:20230513205248j:image

こちらもサックサク!!

今までかりんとう饅頭は富山の駅で売っている放生若狭屋のものが最高と思っていましたが こちらはそれを上回るカリカリぶり!

餡も美味しくて 家でいただいたこちらの水羊羹も餡のお味がさっぱりと美味しくてあっという間に食べてしまいました(写メを撮るのを忘れました)

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乗り換えのためしばらく待ちます

その間に駅愛でタイムです(笑)
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近鉄特急色の号車案内

美しい!!

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阪急のホームには 絶対に無い

特急券の券売機

なんか 近鉄のグローバルさを感じます

すごいなぁ

尺土で乗って 乗り換えていけば

自社線だけでも 今から名古屋にも行けるし 京都にも 伊勢にも 賢島にも行けます

近鉄大阪難波からは乗り入れている路線を使えば 神戸方面へと延びて 山陽姫路方面にも行けるし

近鉄で京都に向かい 京都駅からエスカレーターで上がってJRに乗れば そこからは全国どこへでも行けます!

近鉄3日間 乗り放題チケット

使いようによってはスゴイことになりそうな予感(笑)

とはいえ 3日目の行き先はすでに決まっております!

二人共行ったことのない場所

そして何より 日本の始まりの場所です

さぁて どこでしょうか♫