いつもの街を行き交うちょっとステキなおチビちゃんたち
ドレスアップしたり変装したりしていつもと違う自分になれるハロウィンの季節です☆
「トリックオアトリート」
と言ってお菓子をもらいにご近所さんをまわります
この光景 何かに似てる
とふと思い当たりました
そう お盆過ぎに行われる「地蔵盆」です
仮装はしませんが地域の子ども達が各地域のお地蔵さんをまわってお参りすると町内会の大人からお菓子やジュースがもらえます
ツワモノは自転車に乗って前カゴいっぱいのお菓子や飲み物と共にやってきます
「スゴイねぇ!あなた達どこから来たの?」
と聞くと遠く離れた町の名前
友達2人でグルグルまわって今だけの「子どもの特権」を享受しているようです
とはいえ そんな子どもは稀なこと
お役の町内会の古参方はひとしきり近況報告をお互いにして必ず最後にこう言います
「せやけど誰も来うへんな 昔はこのあたり屋台やら出してお地蔵さんの前で 子どもらも大人も夜どうし遊んだもんやけどな」
昔は夜中まで開けていたお地蔵さんも
今は年々早く仕舞い夜8時には
「また明日」
と帰ります
少子化で 町で新しく生まれた子どもの名前を書いたお提灯を上げる文化も 今では新しく新調されることが少なくなりました
だって
我が家の長男(大学院生)のお提灯もいまだに上がっています(苦笑)
新調する数が少ないので 賑やかしに古いお提灯も上げるのです
まだまだ上げられるクオリティのお提灯
最新の素材技術にも拍手です
とはいえ お地蔵さまの為にも
もっと子ども達に集まって欲しいと
お役をする度に思っていました
で
はたと気付きました
地蔵盆もハロウィンみたいに仮装して子ども達に来てもらうようにすればどうだろう
ハロウィンは洋装が多いけれど
地蔵盆は和装で
しかもお盆が近いので幽霊に化けて来てもらうならハロウィンの趣旨ともリンクします
ハロウィンは子どもの可愛さをアピールするために可愛くドレスアップするのに
和装で幽霊なんて
と思うかもしれませんが 大丈夫!
日本には幽霊とシンクロした「妖怪」というジャンルがあります♫
猫娘 なんて女の子にはやりようでいくらでも可愛く出来ますし
男の子は鬼太郎や鬼滅の刃なんていかがでしょうか
幽霊とはちょっと違うけれどオドロオドロしいという意味では「怪人20面相」なんていうのも日本の立派な怪奇文学です
赤ちゃんなんて白い布着せておばけのQ太郎も可愛いし
なんならお宮参りよろしくおでこに「Q」だけ書いてもいいな
そして私なら 娘には普通に可愛い古典柄の浴衣を着せて紙皿9枚と菊の花一輪持たせて「一枚足りな〜い♫」と言わせます
今のままでは大切な日本の文化が消えてなくなるというなら
他国のお知恵をお借りして
今の時代にフィットした形にするのもいいのではないかと思います
平賀源内も 旬ではない鰻を広く食べてもらうために「土用の丑」という文化を使い
そもそも「う」のつく食べ物を食べる日 とされていた丑の日に鰻は含まれていなかったけれど「本日丑の日」と張り出すことで旬ではない鰻を食べさせたという話があります
今や土用の丑の日には
人々は朝から贔屓の鰻屋に並んだりするもの
古い習慣に新しい習慣を足したとしても
それが続くと それ自体が文化になり得るというお見本のような話です
ハロウィンに学ぶ
地蔵盆での和装の仮装
いいと思うんだけどなぁ♫