金婚式 迎えし雛の 笑み深く
エルスカ
私が生まれた年に嫁いできたお雛様。
我が家の雛飾りは、もうすぐ金婚式を迎えます。
いつまでも美しいままのお雛様に若干、いや大層(笑)嫉妬しつつも、
小さな頃には
「いいなぁ♫プリンスとプリンセス。豪華なお着物着て、召使いつれて。私もこんな一生を送りたいっっ!!」
と、羨望の眼差しで見上げておりました。
でもねぇ、大きくなって世の中を知ると、嫁いだお雛様の重責を知ることになるのです(笑)
あんまりリアルに考えると悲しくなるので、私の中ではやっぱり愛し合う二人、の設定(笑)
もちろん当時は、お家存続のための様々な画策ありきの結婚だろうけれど、添うてみれば良縁で、気の合う二人がぎこちなくもゆっくりと深く愛し合うようになる。
そんな設定で毎年愛でております。
金婚式を迎える頃には、結婚当初のぎこちない笑みではなく、様々のことを無言のうちに乗り越えてきた夫婦のもつ、静かな深い笑みをたたえているような。
私のお雛様には、そんな幸せな夫婦でいて欲しいと、思いをこめて毎年お出ししています。
昔ながらの七段飾りです。
小さいころはお嫁入り道具の調度品でよく遊びました。
小さい頃にお椀を台から外しちゃいました(汗)
茶道ごっことかしてました(笑)
この桜大好き!
雛まつりは、お内裏様とお雛様側からすると、下々への謁見の儀であろうかと。
下々は私ね(笑)
でも、この謁見の儀の間中、二人は一切目を合わせることが出来ないのです。
手も握れない。
結構離れちゃってるし。(笑)
だから私はこの雛飾りを片付けるとき、必ず二人向かい合わせにして仕舞います。
そして、近くにお若い官女さんやイケメンのお囃子さんたちがこないように、隣に仕舞うのは、桜の横に座っているおじいちゃんと決めています。(笑)
お雛様をかざりながら、毎年夫婦について考えます。
それぞれ一人で作り上げてきた「自分」が、二人重なって、夫婦になる。
一人では決してならなかった「今の私」を、自分が好きであることに、結婚の意味があるのかも知れないなぁ。。
なんて、振り返ることも出来る年月が過ぎました。