沖縄の思い出の味、ゴーヤチャンプル。
沖縄の空気感のなか現地でいただくのが一番美味しいのですが、お家でも泡盛さえあれば「なんくるないさぁ♫」
な風が吹き抜けます(笑)
沖縄のお料理とお酒って、口に入れた瞬間に「沖縄の風」が吹くから不思議(笑)
郷土料理といわれるものは、現地でいただく空気感と、お家でいただく空気感がまったく違うように思います。
若い頃、飛騨高山の旅館でお夕食にいただいた朴葉味噌にいたく感動し、買って帰ったことがあります。
実家に帰って同じ様にお料理してみると、お料理としては大変美味しく現地のお味そのまま、だったのですが、何かが違う。
空気感?気温や湿度?
冬のしんしんと雪降る中、冷えた体で旅館に戻った私たちは、お風呂でゆっくりとあったまり、そしてお部屋で日本酒と共に美味しくいただいた朴葉味噌でした。
実家に帰って自分のお家で料理したものは、大変美味しかったけれど、あの時感じた特別な空気感は戻ってきませんでした。
郷土料理は現地でいただくのが一番美味しい!
そう思っていたけれど、沖縄料理だけはなぜか私の中で泡盛さえあればすぐに沖縄の風が吹いてくるのです。
不思議(笑)
皆さんにもそれぞれ、そんな思いのするお料理があるんだと思います。
ちなみにもう一つ。
音でその場所を思い出す、ということもあります。
祇園祭のお囃子のCDを持っています(笑)
京都に住んでいた頃、毎年子ども達をつれて見に行った祇園祭。
時には、会社帰りの主人と待ち合わせて家族みんなで鉾をみてまわりました。
その時、鉾町の方たちがお囃子のCDを売っていらっしゃるのを見て、買うか買うまいか何度も鉾の前を行ったり来たりして(笑)
「そんなに悩むなら買っとけば?」
の主人の後押しを得て買ったお囃子CDです。
これが最高に良くて!!
お囃子がお部屋にかかると清々しい音色が、一気に空間を清めてくれるのです♫
7月、祇園祭の頃にベランダで家族みんなでバーベキューをします。
食べ終わった子ども達は自室に戻り、ベランダで主人と二人、暮れてきた街の明かりを眺めながらゆっくりグラスをかたむけて。
祇園祭のCDをかけ、少し窓を開けて、ベランダに戻ると、部屋から流れるお囃子が聞こえてきます。
夏の始まりの甘ったるい夜のぬるさと、汗をかいたミント香るモヒート。。。
お囃子は清々しく、祇園祭の思い出と共に、あの混雑ではありえないゆったりした空間で美味しいお酒をいただける。。
私の「とっておきの夏の始め方」です♫
「ゴーヤチャンプル」
(材料)3・4人前
ゴーヤ 一本
スパム 100g
木綿豆腐 一丁
卵 4個
砂糖 小1/2
塩 小1/2
〈調味料〉
薄口醤油 大1
塩 小1/2
お好みで鰹節
(作り方)
・木綿豆腐を斜めにしたバットで水切りする。お豆腐の上に更にバットを乗せてその上に重い食器とかを乗せてしっかり水分を切ってください。
・ゴーヤは縦半分に切り、中の種とワタをとり、5ミリ位の厚さに切ってボウルに入れる。
塩と砂糖で揉んでしばらく置いておく。
・スパムを食べやすい大きさにスライス。
・水切りした木綿豆腐をキッチンペーパーで包んで更に水分を拭い、食べやすい大きさに切る。
・卵をといておく。
・フライパンでスパムを焼いて焼き色をつけて一旦取り出す。
・豆腐をフライパンに並べ両面焼き色がついたら取り出しスパムと一緒にしておく。
・ゴーヤの水分を絞り、洗わずにフライパンで火を通したら、取り出しておいたスパムとお豆腐をいれて炒める。
・炒めたものを端によせて、卵を入れるエリアをつくる。
・そこに少し多めの油を入れて、熱くなったら卵を入れ、お箸でかき混ぜて火が通りきらないうちに全体に混ぜる。
・調味料の塩・醤油をいれて混ぜる。
・お皿に盛り付けて出来上がり。
お好みでかつを節をかけても美味しいですよ♪
器は、備前焼です。
焼いた時に窯の中で灰がかかって変色する「胡麻」のかかった景色が美しい器。
お酒は沖縄の泡盛。3年熟成させた古酒(クース)といわれるものです。
なんともいえない心ゆるむお酒♪
サウナの「ととのう」感じ?(笑)
なんくるないさぁ♫とすべて受け入れる気持ちにさせてくれる。そして、只々生きていることに感謝する気持ちにさせてくれるお酒です。
感謝!