豆仕事から始まるお節料理
黒豆をいただく意味は
「まめに働けますように」
という願いから
この場合の「まめ」とは 健康を意味します
健やかな命あってこそ
人の為に働くことができる
今の時代には 特に大切な願いですね。。
艶とふっくら加減が黒豆の美しさ
1つひとつのお仕事を丁寧にすることで出来上がりが美しくなります
心をこめて
丁寧に
美味しいお料理を作る
この一年家族のために
「心をこめて丁寧に 美味しいお料理」
を作ってきたか
時間に追われてつい端折ってきた自分を正し 基本を思い出す
お節料理作りは
私にとってその大切さを思い出させてくれます
家庭料理は 家族の心をつくります
きちんと取ったお出汁で作った一品は
心の深いところでも味わうことができます
夢中で没頭できる一品は
しばし心を無にすることができます
素材の美味しさを感じることができれば その「命」に
「生産して下さった方」に
感謝することができます
無言で食べている思春期の息子でも
その心にはすごい感情の渦が巻き起こるのです
それを毎日続けることでつくられた「心」は
健やかなものになると信じて。。
「体」と
そして「心」が
健やかでありますように。。
今年も
そんな思いで「黒豆」を作ります
☆レシピ☆
「黒豆」
(材料)
乾燥黒豆 300g
水 1900cc
古釘 6本ほど使い捨てパックに入れて
グラニュー糖 300g
醤油 大2
(作り方)
3日かけて作ります
コツはとにかくそっと豆を扱うこと
こすったり グラグラと沸騰させたり ザバっとザルにあけたりすると豆が破れてしまいます
・1日目
お夕食の片付けが終わってから 乾燥黒豆をそっとよく洗い 泡が出なくなるまで何度か水を入れかえてキレイにする
そっと水をきりお鍋に静かに豆を入れ パックに入れた古釘も入れて 分量の水を静かに注ぎ一晩おく
このときすでに破れている豆があれば取り除く
・2日目
朝起きたら鍋を火にかけ 中火で泡が出てきて沸騰しかけたら少し火を弱めてアクをとる
決してグラグラと煮立たせないこと
アクがおさまれば 落し蓋をしてさらに鍋蓋もして 火を弱め(IHなら1の火加減)静かに7時間煮る
途中 水が足りてるか鍋底にくっついてないか目をかけてやる
触りすぎて皮を破らないように気をつける
7時間たったら
火を止めてシンクに移し 上から優しく水を入れて豆を踊らせながらザルにそっとあける
鍋をキレイに洗って 豆をそっと戻しいれる
鍋にヒタヒタよりほんの少しだけかぶるくらいのお水を入れて火にかける
沸騰しかけたらグラニュー糖の1/3を入れて軽くひと煮立ちさせる
溶けたら少し火を弱め 10分煮て 次の1/3をいれ 10分煮て 残りのグラニュー糖をすべて入れ10分たったら火を止めて そのまま翌日の朝まで置いておく
ホコリなど入らないように 冷めてから蓋をする
・3日目
朝起きたら 鍋を火にかけて軽くひと煮立ちさせ 仕上げに醤油をいれて火を止める
しばらくおいて 冷めたら保存容器に入れて冷蔵庫で保存する