美味しいしあわせ

くつろぎのひと時のお料理やお菓子とお酒 季節の花と緑

睨み鯛のお鍋


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「睨み鯛」

見てるだけ

とは なかなかの仕打ち(笑)

関西では塩焼きした尾頭付きのお鯛を「睨み鯛」として お節料理と共に3日間食卓に上げます

美味しそうな立派なお鯛

ですが誰もお箸をつけてはいけません

食べたいのに食べられない!

から睨むのではなく

そもそもは邪気を払うために鯛を2匹睨み合う形で飾ったことから「睨み鯛」というようです

「睨み鯛」は三日間 歳神様へお供えするもの

4日目に初めて人がおたばりとして戴きます

「おたばり」って 書いてみたけれどすごく地域性のかたよる言葉かな

おさがりともいいますが 神様や仏様にお供えしたものをあとでみんなでいただくことです

神様にお供えした有難いお鯛

すみずみまで美味しくいただきます

ただし 

3日どころか焼いてから4日 5日経っているのでカチカチになってしまったお鯛

まずは昆布出汁で茹でて お鯛まるまる一匹でお出汁をとります

旨味をすべて出したお鯛は 身をほぐして具としていただきます

身や骨 頭まですべての旨味をいただくお鍋

そのお出汁でいただく旬のお野菜は本当に格別です

最後の一滴を飲み干すと

美味しかったぁ♫

今年も年末年始大変だったけれど こうしてご褒美の美味しいお鍋をいただくことができたわ♪幸せ。。

と 毎年おんなじことを思います(笑)

骨から身を外す作業が大変だけれど 一度食べたら次の年はニヤニヤしながら作ること請け合いです

ただし小骨には気をつけて♪

毎年気をつけて取ったつもりでも2、3本「骨あった〜」となります

なので 小さなお子さんやお年を召した方には鯛なしで

おつゆが美味しいので お野菜と麺だけでも充分満足のお鍋ですf:id:habbule-no-neko:20210108184049j:image

 

☆レシピ☆

 

「睨み鯛のお鍋」

(材料)

睨み鯛 1尾 30cm

水菜 適量

大根薄切り 適量

白ネギ薄切り 適量

豆腐 適量

生麩 適量

焼き餅・うどん・中華麺 適量

水 2.5L〜3L

昆布 10×15cm

〈調味料〉

塩 大1

鎌田のだし醤油(薄口醤油) 50cc

お醤油によって味が変わります

鎌田のだし醤油がおすすめですが 違うお醤油を使うときには量を変えて味見をしながら作って下さい

 

(作り方)

・大きなお鍋に水と昆布を入れて沸騰直前で火を弱め 昆布が広がれば取り出す

・塩焼きしてある「睨み鯛」を2つ折にしてお鍋にじゃぼんと丸ごと入れる

・沸騰させずにお鯛を柔らかく お出汁が出切るように火を入れる

アクが出るようならすくう

・お鯛のいい香りがするお出汁が出たら 火を止め鯛をバットに取り出して冷ます

・お鯛をほぐし骨を取り身だけを取り出す

小骨が混ざらないようにあまり細かいところまで身をとらない方がいいと思います

でも 頬の身は美味しいので取り忘れないでくださいね♫

・取り出した身は人数分のお椀に分けて入れておく

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鯛の身だけでは彩りが寂しいので 私は飾りに生麩をあしらいます

食べるときに生麩はお鍋で温めていただきます

・お出汁はザルで濾しボウルに入れる

お鯛だけでこの色のお出汁が取れます

塩 醤油を入れて熱いうちによく混ぜる

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・お鍋に鯛のお出汁を適量入れて残りをとっておく

おつゆが美味しいので結構お野菜と一緒に頂いて麺の時に足りなくなります

少し残しておいて都度足して下さい

野菜を入れると水分で味が薄くなることも

その時は塩やお醤油を足して下さい

・生麩を入れて温める

お鯛の塩加減にもよるので ここでおつゆの味見をして足りなければ塩 醤油を足して下さい

・おつゆがあたたまれば鯛の器におつゆを入れて まずはお鯛の身をいただく

お鯛は冷めていますが熱々のおつゆを入れると温まって美味しくいただけます

何度も言いますが小骨にくれぐれも気をつけて

お子さんやお年を召した方は鯛の身は避けたほうがいいと思います

おつゆの底に小骨が残ることもあるのでここでお椀を変えて 次のお野菜を召し上がって下さい

・鯛の身を食べ終わったらお鍋にお野菜を入れて 炊けたらおつゆと一緒にいただくf:id:habbule-no-neko:20210108194417j:image

うちはお野菜を一種類づつ入れてそれぞれのお野菜のお味を楽しみます 

お鯛でとった上品なおつゆで 美味しくお野菜をたっぷりいただけます

・〆におうどんや焼き餅 中華麺などがオススメです

中華麺など一度別のお鍋で湯がいて油を落としてから入れると美味しくいただけます

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ご利益たっぷりの睨み鯛

神様 今年もご馳走様でした♫