美しい赤
自然のものだけを使って発色するこの色は
人の智慧と自然の恵みに満ちています
実はこの4月から
会社に通いながら 週に3日
主人が大学院に通い始めました
数十年ぶりに 入学試験なるものを受け
合格をいただいて通い始めた大学院
久しぶりの授業に 久しぶりの学友
日々楽しそうにタフにスケジュールをこなし
羨ましいかぎりです
その学友の方々は それぞれ様々なキャリアをお持ちで
その中のお一人が京都大原で
立派な赤紫蘇を買いつけてきて下さいました
我が家にもわけていただいて
大きなビニール袋をぶら下げて主人が帰宅
翌日 この赤紫蘇を使って
「紫蘇シロップ」を作りました
関西では名高い 大原の「赤紫蘇」
この赤紫蘇を使った有名なお漬物に
「しば漬け」があります
あの有名な
「ぶぶ漬けどうどすか」
（この人 気ぃきかんとなんぼでも居やはるわぁ 早よ帰らはれへんやろかの意）
に 添えられる しば漬けです（笑）
「ぶぶ漬け」とは お茶漬けのこと
本当に食べると叱られるやつですが
叱られても 食べたい
美味しいお漬物です♫
あの 美味しいしば漬けの 深みのある赤も
大原の深い山々と 美しい川
そして自然を慈しみ
自然と共に生きる
大原の人々に育てられ 生まれる色なのです
自然の厳しさ 豊かさに秀でた大原の地
実は持って帰ってきた赤紫蘇に
一匹の青虫がついていました
洗っている途中に見つけて
いつもならビニール袋に入れてゴミ箱にポイするのですが
この青虫は 本当に 本当に
清らかな翠色（みどりいろ）をした
美しい 青虫でした
その気高さに圧倒されて とうとう殺すことができず 葉っぱごと表に持って出て
何とか生き延びるチャンスのありそうな場所に 放ちました
気高い美しさを持つ 命育む 大原の赤紫蘇
大切に一葉ひとは 使わせていただきました
☆レシピ☆
「京都大原の赤紫蘇で作る 紫蘇シロップ」
（材料）
赤紫蘇 葉だけで1キロ
青紫蘇 40枚
砂糖 1.5キロ（今回は三温糖を使いました）
クエン酸 50g
水 4L
※それぞれの分量は 最終的に量った赤紫蘇の分量に対して計算して下さい
今回の分量は随分多いと思います
家庭ではこの半分の量で充分です
※「食用のクエン酸」は薬局などで売っています かわりにレモンでも大丈夫です
（作り方）
・青紫蘇を洗って水気を切る
・赤紫蘇は枝付きなら
まず枝を切り分ける
1つの枝を取り 頂点の穂を手で摘んで
そこから下の葉は上から下に手を滑らせていくと自然ととれる
すべての枝を作業して
とった葉をざっと一つにまとめておく
・ここからは葉の分量が多いので何回かにわけて作業していきます
・大きなボウルに適量入れてお水を流しながらざっと洗う
洗ったものを水から揚げてボウルの水を変えてもう一度洗う
葉の汚れが落ちるまで繰り返して下さい
・すべての葉を洗い終わったら茎をちぎって葉だけにしていく
・水気を切って計量する
量りの台に平たいバットを置き そこに赤紫蘇の葉だけを入れたビニール袋を乗せて計量すると量りやすいです
・計量したらその分量によって必要な 他の材料の分量を計算する
そんなに厳密にしなくてもだいたいで大丈夫です
・大きなお鍋 ボウルにザルをセットしたもの 不織布もしくはティーストレーナーなどの目の細かい濾すもの 水の分量が入る大きなボウルを用意しておく
・大きなお鍋に分量のお水を沸かし沸騰させる
・赤紫蘇は何回かにわけていれていきます
沸騰したままの状態で赤紫蘇を適量入れてお箸で軽く撹拌して全体にお湯が馴染むようにする
お湯に入れると葉は緑色になる
一分以内にすべて引き上げてボウルにセットしたザルにあげておく
・すぐに次の赤紫蘇を適量 湧いているお湯に入れてまた一分以内にザルにあげる
これをすべての赤紫蘇を入れ終わるまで繰り返す
・赤紫蘇が終われば青紫蘇も同じようにする
・火をとめてザルの下のボウルにたまった液体を鍋に戻し入れて ザルを鍋の上にのせて湯だった葉を軽く押して液体を鍋に入れる
ぎゅうぎゅうと押すとエグみが出るので軽く
・大きなボウルに 目の細かい網か不織布をひいたザルで 鍋の液体をすべて濾して入れる
・ボウルの液体が熱いうちに砂糖を全量入れて溶かす
・砂糖が溶けたらクエン酸も全量入れて溶かす
ここで液体の色が華やかな赤に変わります
・冷えたら煮沸消毒した容器に入れて冷蔵庫で保存する
〈飲み方〉
お好みでいいのですが 目安は
お水や炭酸水 : 紫蘇シロップ＝2 : 1 くらい
他にも焼酎などと割っても
ノンアルコールビールと合わせると美味しいモクテルになります
コレ 泡がピンクで赤のグラデーションができてとってもカワイイ☆です
いろんなものと合わせて楽しんでくださいませ♫
