毎年、孫たちのために義父はとうもろこしを植えます。
子どもはみんなとうもろこしが大好きだから、喜ぶ顔が見たいらしい(笑)
そういえば、私も。。
毎年訪れていた奈良の大宇陀という田舎にあった母の実家では、夏になると必ず祖母の植えたとうもろこしを食べさせてくれて、お土産に持って帰らせてくれました。
祖母の家から歩いて5分ほどにある山の中に畑があり、そこでは私達孫たちの大好きなものがたくさん植えられていました。
ホウズキもその一つ。
ホウズキの実を手で揉んで中の実がドロドロになったら軸を用心深く爪楊枝などで穴をあけて中身を出し、風船にしたり、母などは口に含んで上手に音を出したりしていました。
せっかちな私はなかなか上手に中身を出すことが出来ず、途中で袋を破ってしまい大層悔しがった思い出があります。
上手く出来たときにはいつまでも口に含んで今度は上手く音が出せないか懸命に練習しました。
そんな夏には、子ども達が楽しいことがたくさん。
そんな楽しかった思い出をたくさん持つ大人になった私は、今でもほっぺたに隠していた飴玉を何度でも舐めるように、思い出してはワクワクしたり、ちょっぴり切なくなったりすることが出来ます。
いつも祖母の家から父の運転する車で帰るとき、
バイバァイ!また来るね~っ!
と叫ぶ私から見える祖母の顔が、泣きそうな寂しそうな顔をして、なんだか悪いことをしているような、それだけ私が愛されているとも思えるような、切ない思いになったことは、私の今も祖母を大切に思う気持ちに繋がっています。
私の夏の大切な思い出。。
☆レシピ☆
「とうもろこしおこわと夏の思い出」
(材料)4人分
お米 2合半
もち米 0.5合
塩 小さじ1.5
とうもろこし生のもの 2本
(作り方)
・お米ともち米を合わせて洗い、水を炊飯器の3合まで入れておく。
・生のとうもろこしを長さの半分で切り、平らな面を下にして立て、上から包丁で実だけをこそぎ落とす。
ぐるぐるまわしながらすべての実をこそぎ落としたら芯をとっておく。
2本ともその作業を済ませたらとうもろこしの実をお米の上にいれ、塩を入れてかき回してよく溶かす。
塩が溶けたらその上に芯をおいて蓋をし、普通に炊く。
下の写真は少ない合数で炊いたので芯が一本分になっていますが、上の分量のときには2本分の芯を入れて下さい。
塩だけで炊くことで充分甘みも旨味も引き出せます。
このレシピは義母から教えてもらったもの。
この味は大人になった私の、義母との夏の思い出です♬