鴨肉が好きです!
あの脂の甘さとお肉の旨味がたまりません♫
鴨肉と最高の相性がお葱
お蕎麦屋さんでは ほぼ100%「鴨南蕎麦」を注文します
鴨南のナンは お葱のこと
南蛮(なんばん)を略してナンとなっています
鴨の相棒 ナイスお葱ですが
ナゼ南蛮?
と思いたち 少し調べてみました
お葱を南蛮という由来説は3つあります
①葱は唐辛子や南瓜などと並び外来の食材なので南蛮(舶来ものの意)と言われた説
葱は奈良時代に 中国西部やシベリアから伝わった野菜です
②新しい料理であることが南蛮と呼ばれた説
当時外国から伝わった新しいものを南蛮とよんでいました
③大阪の中心部では「鴨なんば」と表記されていたことから当時の「なんば」から音変化して「南蛮」の字を当てたという説
そもそも難波の地名の由来は昔 波の速かった大阪湾の「難波津(なにわづ)」からきていますが
その「なんば」がお葱の一大産地だったことが起因しているのではないかという説です
今の難波からは想像もつきませんが
東京ドーム10個分の葱畑がありました
東京ドーム10個分のお葱
ピークにはお葱の香り半端なかったのではないかとお察しします
今の難波の華やかさからすると
時代と鉄道の普及が難波を大きく変えたのねと しみじみ思います
話がそれましたが
こうしてみると
お葱が「ナンバン」の由来
様々な説がありますが
なんとなく「舶来ものである」ということや当時の舶来ものは「新しい」というイメージが由来になっていそうです
そういえば
大阪や兵庫 祖父母のいた奈良ではトウモロコシのことを「なんば」と言うことがあります
夏休み
奈良の祖父母宅に泊まりに行くと必ず帰りに 畑で作ったトウモロコシを持って帰らせてくれたのですが
「なんば 好きなだけ持って帰りやぁ」
と言ってくれていたのを思い出します
この語源も 「南蛮」からとのこと
トウモロコシの呼び名自体 そもそも
「唐のモロコシ」でトウモロコシです
最初中国から伝わった「モロコシ」
それに似た 今の「トウモロコシ」は
16世紀にポルトガルから伝わってきました
かつての外国からの物流は すべて船
最初の外国からの物流は
唐と呼ばれていた中国などの大陸から運ばれ
戦国時代から安土桃山時代には
南蛮と呼ばれたスペインやポルトガル更には船の経由地である様々な国々から
人 モノ 文化が伝わってきました
時代によって舶来のものを
「唐」や「南蛮」とよんでいたのですね
それにしても
調べてみると日本古来の野菜といえばセリ ミツバ ミョウガ ワサビなどの山野草がほとんどで
今私たちが使っているいわゆるお野菜と認識しているものはほぼ 中国やヨーロッパ アフリカなどから伝わった外来種の改良でした ビックリ!
農業の歴史も奥が深そうです
さてさて
我が家の食卓では
自分がなんと呼ばれているかなんて
どこ吹く風のお葱さん
今夜は 仲良しの鴨肉に抱かせて
心地良さげにお皿に並べてみました
☆レシピ☆
「鴨ロース肉の山椒味噌幽庵焼き 葱を抱かせて」
(材料)
鴨ロース肉 6枚
葱 適量
山椒粉 適量
〈味噌幽庵地〉
白味噌 大2
砂糖 小1/2
鎌田のだし醤油(薄口醤油)小1/4
(作り方)
・鴨ロース肉に山椒を少々する
・味噌幽庵地をまぶしつけ上からラップで密着させて2時間冷蔵庫で寝かせる
今回のお肉の厚さは2時間ほどかなと
お買い求めのお肉の厚さによって漬ける時間を調整して下さい
・味噌幽庵地をキッチンペーパーなどで拭いフライパンで焼く
焼き過ぎるとお肉がかたくなりますが 焼き目もつけたい ので
片面は焼き目をつけ 裏返したら少しだけ焼き火を止めて予熱で柔らかく仕上げる
・お葱を洗って同じ長さに切る
・仕上げに肉の表面に山椒をもう一度軽くし 細葱を抱かせて盛り付ける
たっぷりお葱と一緒に召し上がれ♫