
大根餅を初めて頂いたのは25年前の台湾
友人がアルバイト先で台湾の方と友達になり帰国した彼女が「台湾に遊びにおいで」と友人を誘いそれならもう一人連れて行くと私を誘ってくれました
台湾人の彼女は私達より年上で
日本の音大在学中に友人と同じアルバイト先で働いていたのですが卒業後台湾で大学の教授をされている方とご結婚。
小さなお子さんが2人いて彼女も大学でピアノを教えていました
子供達は小さいながらとても賢く
プール付きの高層マンションにメイドさんが通いでお世話して下さるので彼女には朝から晩まであちこち案内してもらいました
サロンで髪やメイクを整えてもらい写真集を作る体験をしたり(台湾では自分の写真集を作るのが流行っていました)
彼女の家のある台中から台北まで台湾新幹線に乗って移動し故宮博物院で有名な「肉形石」を見たり。
逆に彼女が親族と日本に来た時には私たちでお接待したりして何年か交流があったのですが私も子供を授かり忙しくなりそのうち交流が途絶えてしまいました
ですがその時台湾で食べたあれやこれやは私の心にいまだ残る美味しいものばかり。
毎晩屋台に出かけて名前のわからない美味しいものから蛇を焼いたものや蛇を漬けたお酒など面白がって食べさせられましたがそれもいい経験になりました
また日本ではタピオカミルクがまだ上陸していない当時「美味しいよ!」と勧められ一口飲むと「これはね亀の卵なんだよ〜!」と言われてえぇ~!とびっくりさせられたことも。(もちろん台湾ジョークです)
ほかにも朝屋台で食べた豆乳に浸して食べるヨウティアオ(油条)というパンがめちゃくちゃ美味しくて毎朝通ったり
夜中に買って帰ったラーメンも美味しかった
その際ラーメンをビニール袋にいれて持ち帰るのにびっくりしました
当時日本になかった豆花(トウファ)という豆乳のプリンみたいなものに豆やフルーツ甘いシロップを入れて頂くおやつも最高でした
中でも心に残ったのは「大根餅」
帰ってからも自分で作りたくて当時お料理を教えて下さっていたN先生にリクエストしてレシピを教えて頂きました
こちらのレシピはその時教えて頂いたもの
先生のレシピでは蒸したものを頂きましたが
今回は切って更に表面を焼いて香ばしくしました
どちらでも美味しいのでお好みで。
蒸す前の状態で冷凍も出来ますので忙しい日にも重宝します
大根の美味しい季節に日本とは一味違う大根料理を是非一度お試し下さいませ
☆レシピ☆
「台湾の思い出と大根餅」
(材料)20cm✕15cmのバット
大根 300g
塩 小1
ハム 50g
干し海老 15g
干し椎茸 3枚
葱 1本
白玉粉 60gと水 60cc
上新粉 120gと湯 80cc
ごま油 1大
(作り方)
・干し椎茸を水で戻しておく
・バットに大きくラップを広げておく
(そこに混ぜ合わせたものを入れて全体を包んで蒸し上げます)
・大根を5センチ長さで棒状の細切りにし分量の塩をふってもんでおく
・ハムは1センチ角 干し海老はみじん 干し椎茸もみじん 葱は細切りにする
・大根は水で洗わずに出た水分を絞る
・フライパンに油をひかず干し海老をから炒りする
・香りがたったらハム 椎茸 大根の順に炒め最後に葱を混ぜ合わせたら大きなボウルに冷ましておく
・ボウル2つ用意して一つには白玉粉と水
もう一つは上新粉とお湯を入れそれぞれ混ぜたら最後に2つを混ぜ一つにする
・冷ましている大きなボウルに白玉粉と上新粉を混ぜたものとごま油を入れ手で混ぜ馴染ませる
・ヘラでバットに移し上からもラップして押し広げながら平らにならす
(後で出てくる蒸し器に入れてるシルバーのバットでいつも成形しますが厚さを見るのに透明のタッパーに入れて撮影しました)↓

冷凍するならここで包んで冷凍庫へ
・蒸し器でバットごと30分蒸しあげる
始め1分ほどは強火で中に蒸気を充満させてその後中火弱にして蒸す
つゆが滴り落ちないように蓋には日本手拭いを結んで下さい

・とりだして適当な大きさにカットしタレをつけてこのまま召し上がっていただいてもOK
モチっとしているので切るときはナイフに水をつけて切ってください
・仕上げに形を美しくして香ばしさをつける為に油で焼くことをオススメします
今回は焼いて仕上げています
・醤油 黒酢 ラー油 針生姜などタレをつけてお召し上がり下さい
(冷凍しておいた大根餅の調理)
冷凍から出してすぐ蒸し器に入れてOK
同じように1分ほど強火で中に蒸気を充満させてその後中火で30分蒸して下さい
30分経ってまだのようなら5分〜10分足して下さい
粉っぽいのは蒸し足りません
蒸し上がりは透明感があります
モチモチっとして食べ応えありですが
干し海老や葱 椎茸などの香りと複雑な旨味でいくつでも頂ける一品
大根が美味しい季節に是非一度お試し下さいませ!