
実家の母が干し柿を作って分けてくれました
友人の家からもらった渋柿を枝を残して皮をむき、熱湯にさっとくぐらせ、3週間ほど干すのだそうです。
白い編み込んだビニール紐に枝を絡ませると楽なのよ、とのこと。
あとはベランダで洗濯バサミでつまんで干すらしい。
実家の裏手は湖になっており、空気も澄んでいるので出来るお仕事。
大阪市内の我が家では、到底作ることが出来ません。感謝!
甘く仕上がった干し柿を頂いて帰りました。
そのまま食べても美味しいのですが、
今回は私の大好きな柿のお羊羹に。
奈良に「柿の専門」というお店があるのですが、こちらでは「柿羊羹」や「郷愁の柿」という、甘柿の中に栗餡をしのばせた大変美味しいお菓子があり、奈良に行くと必ず買って帰ります。
今回は柿の羊羹を、私なりに作ってみました
では恒例
「羊羹」に関する豆知識
「羊羹」に羊の文字が入っているのは
羊の羹(あつもの→スープ)からで
むかし、大陸から羊のスープを禅僧が日本に伝え、その際精進料理として頂くため羊肉を小豆に変えて作ったのが羊羹の漢字のルーツと言われています
羊のスープは冷めるとにこごりになり
そのゼリー状のものが今の羊羹のスタイルになります。
最初は砂糖を入れないレシピでしたが
そのうち、庶民も砂糖を食べることが出来る時代になると甘い羊羹は大流行。
けれどやはり高級ということで
当時の丁稚が里に帰る際、さらに水でのばしたものをお土産にしたことから、水羊羹を「丁稚羊羹」と呼んだらしい。(諸説あり)
冷蔵庫のない時代、水羊羹は夏より冬に食べられていたようで、今も私の住む関西エリアでは冬にお寺参りなどに行くとお土産屋さんで水羊羹を売っているお店があったりします
また、豆から作られることもあり、
まめまめしく働くの意味から
かつてはお節料理にも入っていたとのこと。
今でも栃木や長野 高知などでその土地独特の羊羹がお節料理に入っているようで、
栃木は水羊羹 長野は山芋を使った羊羹
そして高知は別名「ケミカル羊羹」!!
とも言われる、なかなかの色をした羊羹が
お節料理の彩りに入っています。
蛍光の緑 白 ピンクで出来た超派手な羊羹
ですが お味はさっぱりシナモン味らしく箸休めにいいのだとか。
興味のある方は是非「高知 ケミカル羊羹」でググって見て下さいませ。
丁度いま、年末をひかえお節料理のメニューを見直している最中。
今年は我が家も羊羹をお節料理に入れてみようかなと思っています。
☆レシピ☆
「柿羊羹」
流し缶12cm×15cm
※今回はシリコン型で作りました。
(材料)
粉寒天 3g
水 200cc
グラニュー糖 100g
こし餡 300g
干し柿 適量
(作り方)
・鍋に水と粉寒天を入れて火にかけ溶かす
・溶けたらグラニュー糖を入れて溶かす
・溶けたらこし餡を入れて混ぜ合わせる。
焦げやすいので常に混ぜながら、もったりしたら出来上がり。
(餡を溶かしながら仕上がりまで5分ほど)

・柿羊羹の場合
シリコン型の底に五ミリ厚さに切った干し柿を入れておき、その上から羊羹を流し入れる
普通の羊羹の場合
水にくぐらせた型に流しこむ

今回は2種類の型で作りました
どちらも常温で固まります。
冷たくしたい時は、冷蔵庫で保存します。