昆布締めは簡単に出来るお刺し身のアレンジ。
買ってきたお刺身をお昆布に挟むだけ♪
ですが、富山の割烹で頂いた昆布締めを食べて愕然としました。
お昆布の風味、香りをまとわせながらも、あくまでも、魚自身の旨味を主役として昇華させた。
そんな一品でした。
お聞きすれば魚、季節、その日その日によって微妙にお昆布に挟む時間を変えていらっしゃるとのこと。
魚を知り尽くし、お昆布を知り尽くした職人さんならではの技にかかると、昆布締めがこんなに感動を与えるお料理になるのかと、今まで簡単に考えていた自分が恥ずかしくなる体験でした。
とはいえ、
どんな風に作っても魚が美味しくなる昆布締め、という調理法。
特別なお味はお金を払って食べさせていただくことにして、お家ではちゃちゃっと美味しく作って、普段にも気軽に戴きたいもの♫
時間をかけずに美味しくお味を入れるために、お昆布はお気に入りのものを使うことにしました。
京都錦市場にある野村さんの塩昆布「さざなみ」
我が家のお善哉には必ずこの塩昆布を添えてていただく、お気に入りのお昆布です。
娘の学校の休み時間にいただく「間食」(と、娘は言うけれどつまり「早弁」)も、お昆布のおにぎりです。
添え物にヤングコーンの煮浸しを。
今は春と夏の間の季節。
鯛は春の名残り、ヤングコーンで初夏を予感させつつ、食感の対比がアクセントです。
「真鯛の昆布締め ヤングコーンの煮浸し」
ヤングコーンは洗って、お出汁浸るくらい・塩・醤油・味醂それぞれ少々の中で軽く茹でてそのまま煮浸して置いておく。
(真鯛の昆布締め材料)
真鯛刺し身 適量
お好きな塩昆布 適量
(作り方)
・お鯛は食べる大きさにお刺身としてカットする。もしくは最初からお刺身になっているものを用意。
・ボウルにお刺身すべてと塩昆布を適量入れてよく混ぜ合わせ、ラップして冷蔵庫で1時間から2時間ほど寝かせる。
・盛り付けるときはお昆布を取り除いてお刺身だけ盛り付けて下さい。
お刺身の薄さ、塩昆布の味付けと昆布の細かさで、通常の昆布締めより早めに味が馴染みます。
ちなみに、
普通の昆布締めは
大きな塊のお刺身用の柵を軽く塩して水分を拭い、大きなお昆布(日本酒で表面を拭いたもの)で両面挟んで一晩ほど冷蔵庫で寝かせたもの。
それを切り分けてお出しする、もしくは旬の野菜などと合わせて一品にします。
昆布締めのお刺身はそのままでお味がついているのでわさびだけつけていただくか、薄い土佐醤油をつけていただきます。